フィリピンNo.1のファーストフードチェーン、Jolibeeがシンガポールに来た

ついこの間くらいにシンガポールにジョリビーが開店した。その様子はこんな感じだった。

 (記事が書かれたのは2013年ごろです)
すごい人だかりというか行列である。そしてこの隣のテナントにロープが張られ、まるで「ここはネズミーランドですか?」ってくらいの行列ができているのだ。でもそこはファーストフード店。

私はただ興味本位で来たのだが、行列を見て並ぶ気がうせたので、食べてはいない。




ジョリビーとは

ジョリビーとはフィリピントップシェアを誇るファーストフード店で、オーナーはTony Tan Caktiong氏。もちろんマックよりシェアがでかい。フィリピンの首都、マニラに近いQuezon Cityでオープンしました。

また最初はアイスクリーム屋だったようなのだが、コンサルのManuel C. Lumba氏によって「アイス屋だったけど、ホットドッグ売って見れば?」と言われ、ホットドッグを売って見たところ、もっとデッカイ需要とマーケットがあるんじゃないかと考え、ファーストフード店になりました。

今では世界全体で872店舗を有する多国籍なファーストフードチェーンになっています。
(だいたいマックが32,737店舗でモスバーガーが国内で1,423店舗、国外で314店舗とのこと)

なぜジョリビーはフィリピンNo.1なのか

知らない。フィリピン人の同僚によると「美味しいから」とのこと。実際にジョリビーはフィリピン人好みの甘辛い味付けらしい。まだ食べてないけど。というかフィリピンの方々が並ぶんだから美味しいんでしょうね。また、「お米たべろ」と彼らの主食である米を出している。フライドチキンにご飯である。
過去に同じものをジャカルタで見たことがある。フライドチキンに、ハンバーガーのように手づかみで食べれるようになってるご飯、そしてドリンク1つというセットメニューで、新手の伝統料理の1つであるNasi AyamやAyam Gorengみたいになる。
理由の1つに現地化があるのは間違いなさそうだ。
そして食文化が似通っているインドネシアにもJolibeeあるみたいです。
そしてどうしてこんな人が来るの?と考えたときに率直に思いつく理由は、
「味が恋しかった」とのことでした。

私も北海道フェアとかあると行ってしまうので気持ちはわからなくもありません。
実際にJolibeeをあきらめた後、向かいの高島屋のフェアに行きましたし…

で、シンガポールのどこにOPENしたの?

JolibeeはOrchard Road沿いのLuckey PlazaってとこにOpenしました。何を隠そうLuckey Plazaはフィリピン系の人たちのethnic complexで、フィリピン系の金融機関や、民族系の料理屋さんや、クラブ、Sebu Pacificやフィリピン航空の代理店なんかも入っているようなところです。もちろんこの建物は週末になると沢山のフィリピン系の人が来ます。

シンガポールの人口の1/3もしくは半分が外国人と言われています。アジア各国の人がシンガポールで働いていますが、フィリピンの人たちはマネジメントができるくらい英語が話せるので、管理職として働くことも多いです。もちろんシンガポール人より給与は安いようですが、それでも本国よりは待遇が良いので、フィリピン人は沢山います。つまりマーケットも大きく、そのマーケットの人たちが集まるのがLuckey Plazaなのです。

ちなみにethnic complexは私がさっき考え付いた造語です。シンガポールのはChina townやLittle Indiaのように街がある民族もいれば、Luckey Plaza(フィリピン)、Golden mile complex(タイ)などのように民族色の強い建物が存在するのです。
また、Jolibeeはフィリピンの人のPR(永住権保持者)を被雇用者として優先しているとして、マックやケンタのようにシンガポール人を雇わないJolibeeをボイコットしようという呼びかけもなされました
メニューはどんな感じだった?

だいたいハンバーガーセットが6ドルくらいでした。
参考までに、マックのフィレオフィッシュセットが5ドル、ビッグマックセットが6ドル10セントです。
値段は妥当だと思います。
これからのプランについて

もし機会があればJolibeeはシンガポールにもっと多くの店舗を出店する計画があるようです。
だいたい淡路島ぐらいのシンガポールにメイドさんから管理職の人まで合わせて約16万人のフィリピン人がいますが、Jolibeeが現地シンガポールにどう受け入れられるかといった面が課題になりそうです。