求人は英語で書いてあるものはあまり多くありません。

Indeedなどを使ってネットで探すのも手です。私は人材紹介会社と自分の足で求人を探していました。外資の製造業では英語の求人も多いですが、インドネシア語が基本です。人材紹介会社は商社と製造業の2社を紹介してくれました。

ジャカルタは前述の通り、交通事情があまりよくないので、社用車を出してくれるということもあるようですが、商社さんへ面接に行ったときは「自分で行ってね」ということだったので、住所を教えてもらい、定刻に教えてもらった住所へ向かいました。

定刻になっても人材紹介会社の人が現れる様子も無く、ビルのフロントに会社名を告げたら、「-さん(会社名)はもうここにはいない」と言われ、人材紹介会社の担当者へ電話をかけても繋がりません。

しばらくして、こちらへ車が来たと、ビル内の放送で呼び出され、面接先の会社のオフィスへ着きました。担当者は「教える住所を間違えちゃって、私の電話の電池も切れてしまいました。申し訳ございません。」と言います。

面接先の方はインドネシア語を話せる日本人の方でした。私はインドネシア語を中途半端にしか話せません。また、「何らかの経験が必要で新卒の方には難しいかもしれない」と告げられました。英語だけでは仕事にならないようで、面接中にその会社へかかってきた電話もインドネシア語でした。

また、2回目の製造業の方からも同じようなお言葉を頂戴しました。

 

次に現地の企業にも行きました。

実際に「要日本人」というような求人は見当たりませんでした。
日本人はインドネシアでは助っ人外国人のような存在なので、求人は少ないです。
また、即戦力であることを求められます。

1.KAI Japodetabek

ここはインドネシアの通勤電車の会社です。電車の屋根に人が乗っている会社でもあります。
この会社は電車不足を埋めるために日本から電車を輸入していますが、技術的な関係で輸入できる電車には制限があります。

ここの担当者は電車に詳しい日本人を欲しがっているので、私も技術的なことを書こうと思います。

まず制限の内容は軌道間隔が1063mmです。今まで輸入したのはJRだと203系 103系 メトロ6000系 7000系 東急8500などです。 これらに共通する内容を持った電車でなければインドネシアで走れません。詳しい人ならわかると思います。

また205系と211系の導入を考えていました。

私はかなり担当者から好意的に受け止められました。なぜなら「ある程度電車のことを知っている。日本のビジネスモデルに詳しい。」などの理由からです。ただ一つ私が面接で詰まってしまった大切なことは「いくら欲しいか」ということでした。私は新卒で鉄道業界は未経験です。また、技術職のインドネシアの人より高い給与が欲しいと口が裂けても言えませんでした。

なので、辞退をさせてもらいましたが、担当者の方とは今でも交流があります。
この会社で英語を話せる人も少なく、もしかしたら彼だけなのかもしれません。

あともう一つはBank Mandiriというインドネシアの銀行です。
まずオフィスへ行くと、受付の方が英語がわからないためコミュニケーションにならず、辞書でインドネシア語の文章を作って入れてもらいます。このときに英語のレジュメと補足のためインドネシア語のものも持って行きましたが、面接してくれるような担当者はいませんでした。

その場でレジュメを渡してオフィスを後にしましたが、連絡は特にありませんでした。

自分の足で求人を探さなくてはいけないこともあります。上記2社は両方とも求人を出していませんでしたが、良い反応のときもありますし、何もないときもあります。積極性はそんなに評価されません。「何ができるのか」が重要なのだと思いました。

私のインドネシア就活はこんな感じでした。