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今回は嘔吐など汚い表現が沢山あるので、苦手な人は次に行ってください。

26日へ

 

 朝3時にトイレに行きたくなって起床した。下痢で何度もトイレに行くうちに足が攣り易くなっていることに気が付いた。繋がりにくくなっている宿のWifiを繋げてどうにか調べたところ、脱水でカリウムが不足していることが原因のようだった。とりあえずバナナを食べて様子をみることにした。

 どうも吐き気を催していることになる。吐きたいというような感じではなく、吐けそうだという感じで脳みそはいたって冷静だった。とりあえず吐いてみたら夕飯が出てきた。全く消化されていないところを見ると、油物の過剰摂取が原因のようにも思えた。ただ、体に違和感があり、それだけが原因ではないようにも思えた。

 もう一度吐いてみようと思い、大学時代のサークルで教わった通り指を喉に入れる。また夕飯が出てきてトイレから料理の臭いがしてなんだか気持ちの悪い空間となった。

 

 10時に再度起床したものの状況は変わっていなかった。足に力が入らなくなっているので、これはマズいと思い、近所の八百屋でバナナを4本確保し、水を購入した。念のためオレンジジュースも買った。

 なんだかガス欠寸前の車をなんとか動かすように、自分の体が動かなくなる前にベッドに帰ろう。そう思った。バナナを食べて、水も飲む。体はすぐに反応して下痢になった。

 その2時間待った後にインドで前々から買ってあった抗生物質を投入した。

この薬がNorfloxTZという名前で、正露丸みたいに便意を止める効果は無いことを確認した。というかこの状態で止めたら違うパターンで不味いことになりそうだ。

なんかすごく強烈ということなので、薬を半分に割って飲む。苦い。

調べてみるとこの抗生物質、アメーバ赤痢やサルモネラなど全然違う抗生物質が一つの薬になっており、医者が少ないインドならではという感じの薬らしい。日本だと、診断してからそれに適合した薬を与えられるが、インドだと下痢で命を落とす人もいる分、この薬は重宝されるのだろう。17ルピーくらいで買える。アフリカとかに輸出すると良いのかもとかなんとなく余裕のない意識の中で考えた。

 しばらくすると、体の違和感がなくなり、ただの脱水症状と言った感じになってきた。そして気候の涼しさもあり、しばらく水を飲んでいると、脱水症状にも終わりが見えてきた。 

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