スロベニアの首都リュブリャナから10ユーロのFlixバスで2時間、イタリアの東の端っこ、トリエステに到着する。

ただし、バスが定刻で出る場合に限る。今日は30分遅れでリュブリャナを出発、トリエステには丁度正午に到着した。バスはウィーンから来るらしいのでまぁ仕方がない…

 バスは高速道路を走って、小高い丘の上から下まで降りてトリエステの駅の近くにある申し訳なさげなバスターミナルに到着…皆して「ここトリエステ?」って聞いていた。

 あ、ダメだ…お腹空いた…と思ってバスターミナルの中の中華系のやっているピザ屋に行って、英語が通じないことに気が付いた。ただ、ドイツもイタリアもセットがMenuっていうみたいなので、試しに「ピッツァ メニュー ポルファボール」って言ってみる。なんかスペイン語ぽかったけどまぁいいや。ピザが思ったより美味しくなかった。

 ピザを食べた後、宿に向かう。他のヨーロッパとの違いは、地下道の作り方がわりかしテキトーで、車の運転が荒いというのがポイントだと思うが、街の色使いは明るい…久々に海のにおいがして気分が良くなっていたからかもしれない。

 トリエステは暑く、宿にたどり着くまで割と疲れた。トリエステはホステルが解り易く「Hostel」と書いてなかったのでわからなかったのだ…

 宿に荷物を置いて外に出る。「海が見たい」とか思いつつ海沿いに向かって歩き、途中スーパーに行ってコーラの値上がりにちょっと驚く…来たな西欧というか、冷戦時ここが東と西の境目だったらしい。

時のイギリス首相チャーチルは…

From Stettin in the Baltic to Trieste in the Adriatic an “Iron Curtain” has descended across the continent. Behind that line lie all the capitals of the ancient states of Central and Eastern Europe. Warsaw, Berlin, Prague, Vienna, Budapest, Belgrade, Bucharest and Sofia; all these famous cities and the populations around them lie in what I must call the Soviet sphere, and all are subject, in one form or another, not only to Soviet influence but to a very high and in some cases increasing measure of control from Moscow.

と言ったみたいで、ここがトリエステということだ。
鉄のカーテンがあったところをバスで意識せずに超えてきたみたいである。

そして海沿いに行って、埠頭から写真を撮った。アドリア海に突き出した埠頭から、街に向かって写真を撮ったらそれっぽい写真が撮れた。

ここに写っている塔が2つある教会はMust seeスポットらしい。なんでも中が凄いとか。
その次はなんとなく港の奥の方へ行った。ヨットが沢山止まっている港で10代くらいの女の子2人組とすれ違う。なんとなく船をたくさん見た後に、舟に乗り込んでいるさっきの女の子を見た。

勝手に乗り込んじゃったのかなと思っていたら…

一人はマットを出してきて甲板に横になり、もう一人はエンジンをチェックしていた。
そして水着姿になると船を運転して沖の方に出て行った。

日本で言うと自動車免許取るくらいの年だけど、トリエステだと船舶免許なのか…
かっこいいなぁと思った。
(後で訊いたら昔の貴族的な家にそういう子供がいるっぽい)
まぁそういう世界もあるんだなって実感した。(無免許かもしれないけどw)

 

とりあえず海の跡は丘の上に城というか砦のようなものがあるらしいので見に行こう。
なんとなく坂を上ったりする。坂の街なので突然道路が途切れて壁を階段で登っていく。

そしてさらに上ると街中に突如石垣が現れる。

なんかルパンが乗ってそうな車も止まっててお宝がありそうな感じだ。

結論から言うとお宝は無かった。

ただ、城自体が昔ローマ神殿の場所に建てられたらしく、その柱の跡はすごく興味深かった。

ギリシャのアテネにある神殿とか想像すると判り易いかも…

丘の上からトリエステの街を見下ろすと、ちょうど海に日が沈んでいくところだった。

 

 

関係ないけど写真集作ってみたよ…


宿情報 ホステル

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