リガから4時間ほどバスに揺られて、ほぼ3時にリトアニアのカウナスに到着した。エストニアからラトビアは「国境の街」に立ち寄ったため。なんとなく境を越えた意識があったが今度は寝て、菜の花畑を眺めつつ、高速道路のすれ違う車に目を遣っていたら、いつのまに国境について、全く言語の違う世界がそこにあったと言った感じだった。

 バスを降り、すぐ向かいのホステルにチェックインする。一通り手続きが終わり、女性のスタッフさんが、ちょっと訛りのある素敵な英語で「OK, That’s all. Any question?」と訊くので、「How can I say Thank you in Lithuanian?」と訊くと、Ačiūと答えてくれた。読み方は「アージュー」のような感じだった。最近はインターネットで下調べせずに、このタイミングで訊いてしまっている。ただ調べるよりずっと発音は正確だ。

 とりあえず、教えてもらったことを10回繰り返すと、とりあえず予備のメモリが作られる。それを脳みそで保ちつつ街を回るのだ。

 カウナスの一番簡単な散策ルートはたぶん以下の通りだ。チェックポイント式なので、迷っても帰ってこれる。

まず最初のチェックポイントはアクロポリスっていうモールで、どっかで聞いたことある人はたぶんギリシャについて習った時の記憶を辿っていると思われる。小高い丘ではないものの、値段が小高いブランドショップと、俺たちの味方、スーパーマーケットが入っている。バスターミナルから公園に道なりに進んで、ちらちらと左をチラ見すると、なにやら近代的な建物が奥に見えたら、それがモールである。カウナスはリトアニア第2だけど、田舎には違いないので、スーパーは22時までしかやっていない。

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