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 8時に起床、朝から青菜、油条、ゆで卵、饅頭といった感じの油っこい朝食で1日をスタートする。その後、上海をぶらぶらと歩く。今日は地下鉄で静安寺まで行き、そこから南京路をひたすら人民広場に向かって歩くことにした。静安寺はなんだか金ぴかであり、宗教施設らしくなく、テナントが通りに向かって入っている。時折、中国では歩行者が継続して同じ通りを歩けず、迂回を強いられることが何度かある。そして静安寺のところの交差点もその一つだ。人が横断できないように中央分離帯に柵が敷いてある。その迂回先の道で電話や発見し、SIMカードを買うことになった。

 電話会社の店舗に入り、たどたどしい中国語で中国のSIMカードが欲しい旨を伝えると、英語で対応してくれた。順番を店長っぽいおっさんと一緒に売られているテレビに映っているドラマを鑑賞しながら待つ。おっさんは火のついていない煙草を手に持ったま画面に見入っている。時折、番号が呼ばれても客が来ない時に、大きな声で番号を復唱するというのが、この人の仕事っぽい感じだった。

 順番が回ってくると、なにやら店員さん同士が話し合っている。しばらくして「没関係没関係」と言って窓口に座らせてくれた。「Passport」と言われて、慌ててパスポートを出すと、「にほんじん」と言ってニコっとする店員さん。「ちょっとなら日本語話せます」と言って、その後は日本語で応対される。ちょっとじゃなくて普通に上手だった。パスポートの情報欄と一緒に顔写真を取られたり、登録した情報を確認させたりされたりしながら、10分経ち、110元を払うと中国の通信網にアクセスができるようになった。こうしてその個人をよくIdentify(認識)することが重要な感じがした。

 この後、中国開発銀行にも行き、窓口で両替をする。15分くらい待たされた後、両替をし、1万円が587元になった。開発銀行には、よくわかんないロボットがいて、中国語を発しながら客の相手をしてくれる。(しかも追いかけてくる) ロボット君を相手に遊んでいたら良い時間つぶしができた。

 そしてもとの南京西路に戻る。高いブランドのプディックが立ち並ぶ南京西路では、ときどき「百度」と書いた配送バイクや、0.5元と書いた自転車が置いてあったりする。この公共自転車サービスみたいなのは安くて便利そうなのだけれど、使い方がよくわからん。

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