ダナンからまた、シンカフェのバスでフエへ向かう。ダナンのSinh Touristは川沿いにあるので見つけやすかった。ダナンからフエは近いので、シンカフェもいつものようにガヤガヤとしている様子はなく、皆リラックスしてバスに乗り込む。左前の欧米系女性が揺れるバスでずっと本を読んでいる。酔わないのだろうか… ここはかつてHải Vân峠という難所がダナンとフエの間にあったが、トンネルができてからは、交通も安定しているようだ。

トンネルのお陰もあってか、あまり時間も掛からずフエに到着した。この日は久々にホステルに泊まる。久々のホステルだが、ホステルならではの良いこともあり、ホステルでハノイに行く列車の手配をしてもらえた。

ホステルに荷物を置いて、街へ出る。この街は阮朝(Nhà Nguyễn)の首都だった街で、王宮がある。戦乱などがあったが、最後のバオダイ(Bảo Ðại)帝の退位勅命まで、阮朝の都だった。なお、この阮朝の美称は「Trung Quoc(中国)」らしい。ただベトナムの中国ができた時、中国の中国はまだ存在しない。

今は王宮を訪れることができるが、崩れているところもたくさんあるようだ。

雨の中、王宮を訪れる。修学旅行の京都で雨の中二条城を訪れたときになんか近い感覚だった。王宮は思ったよりも広いが、まだ復興がうまくできていない部分が大変だった。一応韓国の政府援助みたいなもので支援しているらしいが、長い時間がかかるだろうと思われる。

一方で王宮の周りには市民の生活が横たわっており、小道は毎日の生活道路になっていた。その小道の脇道で雨宿りがてらに屋台でおかゆを頂いた。温かかった。

王宮の皇帝の王座の写真は撮れないが、周りは資料館になっている。この頃は南沙諸島の問題があれているので、清の時の地図を参考に展示していた。チベットやウイグルは主従関係のある保護国だった時代でもある(が、中国の一部ではない)。

資料もとても多く、勉強になったが、雨も強くなってきたので、撤退といこう。
そしてベトナム中部からの気温は体に冷たくあたる。

橋をわたり街へ戻る。途中にロッテリアがあるが、とりあえずスルーして、雨が強くならないうちに街へ戻った。そしてインドカレー屋に行って、マトンカレーを食べる。フエでは中華、インド、ベトナム料理など、ほぼなんでもありそうだった。
ベトナムの古都もグローバル化の影響か、いろんな人が来て、色んな人が働いている。

寒いので早く帰ろう…

つづく