9時ごろ桂林に着いた。そして案の定道に迷った。トイレはまだ見当たらない。

本来緑のルートを進むと市街に出るのだが、私はなぜか青のルート(上海路)を進んでいた。

桂林は思ったより都会なイメージだが、初めて来たため街並みで地理関係を判断できない。

ただ上海路の橋に差し掛かった時、橋の下を眺めて、中国の都会を流れている河だけど、きれいだと思った。

私の脳内には中国の川は汚いというイメージがあり、実際にGoogleで、ただ「中国の川」と検索すると下のような感じだ。たぶん日本人のイメージは「中国の川は汚い」なのかもしれない。

ただここを流れる「漓江(リージャン)」はかなり綺麗で、なんか最初にこの川を見てたらイメージが違ったかもななんて思った。もっとも山水画の桂林の川が汚かったら興醒めだけど。

そして本来のルートに橋がなかったことを考慮した結果、自分が道を間違っていたことに気が付いた。この辺で電動バイクに乗ったおばさんに「ニーチューナーリ」と聞かれるが、まぁ何がしたいかわからなかったので、「不知道」と答える。おばさんは「はぁ?」って顔をしながら、「酒店?」とか聞いてくるが桂林に泊まりたいかもわからない。

漓江、これより先(東側)に本流の漓江がある

このまま本流の方まで間違い続ければなんか見れるかもと思い、そのまま直進して本流の漓江まで来る。そして、橋の脇にある階段を降り、漓江のほとりを歩く。

旅で疲れにも関わらず、川べりの道は爽やかで気分が良い。道を間違えて良かったのかもしれないと思った。

そして、そのまま真っ直ぐ行くと象山景区というところがあるようなので、そこまで行って、文明路というところに合流。道を間違えて2時間くらいうろうろし、点心屋さんをみつけた。

店員のお兄さんがうまくできてるか不安になったようで、蒸し籠から一個取り出して食べていた。

それがちょっと決め手になって「鮮肉包」を食べてみた。鮮肉って感じでおいしかった。

「這個好吃、謝謝」というと、店員さんはGoodサインを作った後に、「ニーシューナーグォーレン?(どこの)国の人?)」て話かけてくる。あぁやっぱばれてるんだなって思った後に、少しためらって、「ルーベン(日本)」って言うと、「Oh Japan, Good!!」って言ってくれた。

歩き続けて杉湖までたどり着く。いちばん綺麗な時間帯は夜間のようなのだが、昼間はこんな感じだった。

この後少し疲れてしまったこともあり、繁華街の中山中路でブックカフェを発見する。

Wi-Fiと電源が使える。女性スタッフが気を使ってレノボの充電コードを持ってきてくれる。

ただ、自分のパソコンがシンガポールで買ったものだということもあり、中国ではアダプタ要らずだった。

カフェラテをいただき、あたりを見渡すと中国語の本がたくさん置いてある。

ただあまり抵抗はなく、とりあえず中身見てみようかという感じではあったので、一つ手にとってみる。なんか「上班族なんとか」って書いてあった。「上班族」は台湾でよく使われてるけど、中国でも使うんだと思って表紙をよく見てみると大前 研一氏の著書だった。開いてみると、蛍光ペンでいろいろなぞってあり、ペンで何かを書き込んでいたりと熟読している様子が伝わってくる。

改めてあたりを見渡すと、ブックカフェの本の4分の1くらいがビジネス本だった。

そして同じ本に歴史とか(中国の)戦国武将系の本が混ざっている。もちろん孫氏の兵法なんかの本もあった。

ちなみに、こういう洋風なブックカフェでもトイレは中国式(和式みたいにしゃがんでするタイプ)だった。

彼らの話を聞くと、桂林から陽朔まで川下りがあるらしいのだが、私はハロン湾でお腹いっぱいになっていたので、今回は遠慮することにした。

さて、今日の内にバスで陽朔まで着かないと…

 

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