翌朝4時、駅の床で目を覚ます。
南寧駅の床で寝ているのは寒いので、待合室を探すことにした。
改札の前で「待合室に入っていい?」って聞いたところ、
スタッフはYours is upstairとか言いかけて、なかなか次の言葉が出てこない。
英語じゃなくてメモ用紙に漢字書けばわかるよということで、メモとペンを差し出すのだが、
彼らはまだ考えている。そして、どうやらめんどくさくなったらしく、1階の特快とかの待合室に通してくれた。
埃っぽい待合室でもう一眠りする。そして朝6時に目を覚まし、周りを見回す。
多くの旅客が大きな荷物と一緒に眠りについている。
そして、待合室の一画には「軍人優先」と書いてあるエリアが存在することに気が付く。
そういえば切符買う時も、高齢者、障害者、そして軍人が優先されると書いてあったなと思い返す。
例えばタイではお坊さん優先の待合室などが存在し、お坊さんがタイの社会において尊敬されているもしくは、重要な存在ということをよく理解できた。
ではいったい中国で「軍人」というのはどういう存在なんだろう。ということを考え始めてしまった。
社会的に偉い存在であり、それゆえに結果を出さないといけないとか、軍人としての役割について従順であることが、まぁいろいろなことが社会から期待されるのだろうかと考えられる。
何か実利的なことを期待される側面が精神世界の仏教と違う「軍事」って世界の中にあるのかもしれない。
その一方で、習近平国家主席就任以降、高位軍人の汚職と逮捕が目立つニュースにもなっている。
中国の「軍人」という職業は中国や中国を取り巻く国際関係を理解する上で大事な要素になりそうだと思う。
そして、そろそろ時間になったので2階の動車組の待合室へ、中国の駅は大きくて複雑である。
中国の駅ではテロ対策などで、駅に入るたびにX線検査をしなければいけない。
そして駅では飛行機のように時間の10分前になるまで駅のホームには入れない。
ホームの入り口の前に長い列ができ、ホームに降りて列車に乗る。
今回乗った列車は動車組という電車で運行される列車だ。
ちなみにJR東日本の新幹線をライセンス生産したものだった。
その証拠に扉には「中国南車」と書いてある。