今日はベトナムはニャチャンの経済について書こうと思います。
ニャチャンはベトナムのKhánh Hòa省の省都です。長い海岸線と、入り江のような地形に恵まれているため、良港であり、ビーチリゾートやそれに関連したホテル等のサービス業が存在します。
ここの経済は大きく分けて3つの産業が支えています。

1.観光
2.漁業
3.造船

シェアや金額などについては後で統計資料探してみます。人口は35万人で、旭川や川越と同じくらい。

1.観光業

ニャチャンはベトナムでも有名なビーチリゾートです。以前は西ヨーロッパが主なお客さんだったようなのですが、今では圧倒的にロシア人が多いです。

おかげさまで街の看板もこんな感じで、ダイビングやバイクレンタル、またレストランのメニューにもロシア語が入っています。今はベトナム航空の便がモスクワとベトナムの省級クラスの町を結ぶようになりました。カムラン(CXR) - モスクワ(DME)を調べると毎日ではないようなのですが、人気のフライトのようで、軒並み満席に近い状態でした。

また、季節便がウラジオストクやハバロフスク、イルクーツクなどのシベリアの各都市や中国へ飛んでいるそうです。人口35万人の町へモスクワから直行便です。ビーチリゾートってすごいですね。

ニャチャン周辺にはヒンドゥー教関連の遺跡などもあり、注目を集めています。

2.漁業

ベトナム近海ではマグロやエビなどが水揚げされ、主に輸出に回るようです。
マグロは日本などにも輸出されているそうなのですが、最近水揚げは下降気味のようです。
また、エビは主にアメリカへ輸出されており、輸出額の20%くらいはエビだそうです。

マグロについては、ほとんどの漁船が110万円相当する冷蔵システムを買う余裕がないため、漁船を長く(25日以上)沖にとどまらせることはできず、また、水揚げ後の処理が不味いので、マグロの価値が格段に落ちてしまうそうです。

処理が適切であればベトナム国内で輸出用の140,000VND(500円くらい)前後/㎏で取引できるものが、10円くらいの価値しかなくなってしまうようです。

また、この問題を解決するために、ヤンマーやJICAなどが動いているようです。
金融関係(リース)やイノベーションなど活かして他の企業もうまくコミットできるかもしれません。

3.造船

また、ニャチャン周辺は地形に恵まれているため、造船業が盛んです。近くには軍港で有名なカムランがあり、世界中の軍艦に整備や補給などのサービスを提供できる施設を計画しています。アメリカ軍やロシア軍などが利用を検討しており、また民間船にも整備などのサービスを提供するようです。それ以前はロシア太平洋艦隊がカムラン軍港を利用していました。

また、前述のヤンマーが大学と共同で製造した船を造船したニャチャン大学造船所もあります。
カムランには日本の大島造船所が造船所を建設予定で、2017年の操業を目指しているようです。

今日のところ、わかったことはこんな感じです。今日の海は大しけでした。
入り江のような地形になっているのはカムランの方で、そっちはもっと波が穏やかかもしれません。