広州南駅から南下

今日はクリスマスイブの24日、広州からそろそろ移動しなくてはいけない。
中山市や仏山市にも足を延ばしたかったが、28日に東京へ香港から飛ばなくてはならないので、特別行政区の澳門や香港の様子をみたいなと考え、移動を決定。

予定だと高速鉄道で南下し、珠海を経て澳門に入るルートを取ることにした。

地下鉄に乗って広州南駅に向かう。

(罰金の額は書いてないけど、注文が多い)

重い荷物を引き、地下鉄に乗り新しくできた広州南駅に出る。
広州南駅に着くと、そこは空港のようにゲートがたくさんある巨大な駅だった。

規模はホームの数が15面、線路は28本ある。
(ちなみに東京駅は新幹線だけで10線存在する)
駅のステータスは特等駅に指定されていて、まさに新しい中国を代表する駅だ。

そんなでかい駅の構内で券売機を探す。
券売機は自動化されており、中国のIDがないと切符が買えない。
係員のいる切符売り場がなかなか見つからず、看板の指示に従ったところ、駅の外に切符売り場はあった。

(ちなみに珠海行きと深圳行きの切符売り場は違うらしい)

時刻表が全部一度に見えなかったため、時間は11時50分だが、なぜか14:00広州南駅発珠海行きの列車に乗る切符を買った。

時間を持て余すこととなったので、駅の3回に上がり、検札をしてもらい駅の中で待つことにした。

駅構内にはファーストフード店や書店、コンビニなどがあり、自動車の展示も行っている。
そして、運賃が高い高速鉄道専用の駅だからか、コンビニのレジにちゃんと人が並んでいる。
普通の中国の駅やシンガポールのコンビニでたまにあるJump inは見受けられない。
ただ、なぜかみんな列車に乗る時は指定席なのになんか必死な感じである。

日本では4時間を超えると新幹線より航空が有利と言われるが、見たところ中国では高速鉄道がよく使われているようだ。

上の写真は北京西駅行きの動車組(高速列車)のゲート。
移動距離は考えたくもないけど、これがリアルなのかもしれない。
たぶん途中で降りる人が多いのかもしれないけど。
それで、この駅についてもう一点気になるところがある。それはトイレである。
中国は事故の時に高速鉄道の車両を埋めてしまうほど面子にこだわっているようだが、駅のトイレはそんなにきれいではなく、また基本的に中国式のトイレしかない。

広州南駅は中国を代表する駅で将来的に外国人もたくさん利用するのかもしれないが、洋式トイレはなく、そして…

障害者用トイレが一つもない
この駅は130億元をかけて造った駅らしいのだが…
日本でこの手の駅にこの額をかけて、障害者用トイレをゼロにしたら、
間違いなく責任者の首が飛ぶだろう。
(この後なんでこんなことが起こるのかということを本当に真剣に20分くらい考えてしまいました。
(中国でも法律で障害者の雇用促進については定められているようなのですが、実際にどのように法律が運営されているかはよくわからないので、時間があって気が向いたら追々調べてみようと思います。)
この駅を管理しているのは、広州鉄路集団という会社方式(商業的な意味で)の組織らしいので、日本の国鉄民営化のような効果を個人的には期待している。
そして、もう少し「お客様を迎える」という意識で、もしくは人民と党政府という関係ではなく「公共施設を造って管理しているという自覚」を持って経営を行えばこの手のあり得ない問題は改善されるかもしれない。
なんてことを考えていたら出発時間10分前になり、ゲートに人が並び始めた。
まもなく珠海行き列車の検札が開始される。
(なぜか本家のICEが…そしてDBのマーク消すの忘れてる)